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ソープナッツは、一般には、ソープナッツの他、ソープベリー、ウォッシュナッツ、リタとも呼ばれます。その学名は、生育する場所によって、SAPINDUS DELAVAYI(中国、インド)、SAPINDUS DRUMMONDII(アメリカ合衆国南部、メキシコ)、SAPINDUS EMARGINATUS(アジア南部)、SAPINDUS MARGINATUS(アメリカ合衆国フロリダ州、サウスカロライナ州)、SAPINDUS MUKOROSSI(中国南西部、ヒマラヤ山脈)、SAPINDUS OAHUENSIS(ハワイ)、SAPINDUS RARAK(東南アジア)、SAPINDUS SAPONARIA(フロリダ周辺の島、カリブ、中米)、SAPINDUS TOMENTOSUS(中国)、SAPINDUS TRIFOLIATUS(インド南部、パキスタン)などとなっています。
日本では、ムクロジとして親しまれ、本州、四国、九州、沖縄に生育し無患子という漢字があてられています。子供が病気にかからないという意味ですが、ムクロジは古くから漢方に用いられ、その果実の皮を集めて日干しにして乾燥させたものは漢方薬名”延命皮”として知られています。延命皮には強壮・止血・抗炎・抗菌・消炎作用があるといわれます。また、リウマチ・気管支炎・咽喉炎に、あるいは咳止めや去痰用に服用されるそうです
ソープナッツと呼ばれてはいますが、学術的には堅果科(ナッツ類)ではありません。実を結んだあと、果皮が太陽光線で乾燥し堅くなって殻のようになることからナッツと呼ばれるようになったようです。だから、ナッツアレルギーとも無縁です。
ソープナッツは双子葉植物のムクロジ科に属します。ムクロジ科は、高木から草本まであり、つる性のものもあります。また、その葉は互生し、その多くは羽状複葉です。ムクロジ科の植物は熱帯、亜熱帯に多く分布します。日本にはムクロジ、モクゲンジなどが野生します。
この仲間には、レイシ(ライチー)、ランブータン、リュウガンなどの果樹もあります。また、鑑賞用に栽培され人気のあるフウセンカズラもこの仲間です。
ムクロジ科にはサポニンを含むものが多く、ソープナッツあるいはムクロジは自然の石鹸として知られます。
ソープナッツの木は成長すると15Mから高いもので25Mにもなります。また、枝も広く広がるので背丈と同じくらいの幅になるものもあります。全体として見ると、おおよそ左右対称に大きく広がっています。
北アメリカに生育するソープナッツの仲間、ウエスタンソープベリー(学名:SAPINDUS DRUMMONDII)は、駐車場の囲いやハイウェイの分離帯、住宅地の街路として植えられ大きな日陰を作っています。
ソープナッツの木は水はけの悪い、または堅く締まった土壌でも、あるいは乾いた土壌でも育つといわれます。
イラスト―木ソープナッツの葉ソープナッツの葉と実イラスト―木
ソープナッツの花ソープナッツの花 ソープナッツの花は優しいクリーム色で、春から初夏にかけて咲き、花のあと、透き通るようなオレンジ色を帯びた黄緑の1,5cmほどの実がついているのを見ることができます。実が若い間はその表面はなめらかです。夏の太陽に照らされ、秋が近づくと、茶色がかって色が濃くなり、また、堅くなって、表面に皺のようなものができてきます。
ソープナッツの実は堅いうちに落ちます。他の果物と異なり地面に落ちたあとも腐らないため、匂いに悩まされるようなことはありません。
ソープナッツの殻の部分には天然の界面活性剤、サポニンが多く含まれています。
サポニン(saponin)は、シャボン玉のシャボン(sapo;ラテン語)と語源が同じで、水と混ぜて振ると泡立つ性質(起泡性)があります。構造的にはトリテルペンやステロイドにオリゴ糖(二個以上の糖が結合したもの)が結合した配糖体の一種です。サポニンがなぜ泡立つか、ですが、これは、同じ分子内に親水性と疎水性という両極端な性質をもった部分構造が共存していて、この構造的特徴が緩和な界面活性様作用をもたらすとされています。サポニンも基本的には石鹸と同じメカニズムで泡立つのですが、石鹸と違うのは、サポニンは非イオン性かつ中性であるということです。サポニンの界面活性作用は石鹸に比べる弱くなりますが、世界には今日でもサポニンを多く含む植物を石鹸代わりに洗濯などに利用する民族が多く存在します。
サポニンは天然物質でありながら起泡性というユニークな性質を有しますが、界面活性様作用に基づく生物活性として赤血球膜を破壊する溶血作用があります。このため、毒矢じりを作るのに使われてきました。また、蛇や魚といったいわゆる冷血動物には常に有毒であるため、漁に利用されてきたというのは興味深いことです。わが国では、沖縄県でツバキ科イジュSchima liukiuensis、小笠原諸島で同属種のムニンヒメツバキSchima mertensianaの樹皮を漁労に用いたという記録がありますが、いずれもサポニンに富む植物です。
サポニンは植物性の食品、特に根、葉、茎などにも広く含まれ、渋み、苦み、えぐみといった不快味の原因ともなります。小豆、こんにゃく、納豆、大豆、へちま、黒豆などに含まれています。サポニンは水と油の両方に溶ける性質を持ち、血管についたコレステロールを除去したり血中脂質を低減させたりする働きがあること、その他、さまざまな生理活性作用のあることが明らかにされています。
サポニンの食品を通じての摂取は肝機能障害の改善にも有効であるとされています。また、長期間摂取し続けると、腸管の表面の組織が変化し、肥満体質そのものが改善されるといわれています。
その他、サポニンには、去痰、血行促進、抗酸化作用、抜け毛防止、老化防止等、いろいろな効果があると思われています。
もっとも溶血作用があるため、食品では十分にアク抜きをしないと有毒成分が残ることがあります。
古代よりインドでは、ソープナッツはヒンズー語でRITTHA(リタ)と呼ばれ、石鹸としはもちろん、シャンプーに、また、金銀製品や装身具を磨きあげるためにも用いられてきました。また、絹やウールを傷めず美しく洗い上げることができるので、高価な織物の為の洗剤としても重宝されています。
また、古代インドでは、巡礼の旅の船の乗客は衛生目的と清めのためにソープナッツを持って乗船することが求められたそうです。
ソープナッツの果皮のエキスはアレルギーや敏感肌にも大丈夫とされ、また、抗菌作用もあるので、現在でも、歯磨きや食品用洗剤等に広く使用されています。
ソープナッツ50gほどを1リットルの水に入れ10分ほど煮立たせて作った液体せっけんを使って、洗濯、台所、家じゅうの掃除から洗車まで、その他いろいろなものをきれいにするために利用している愛好家もいます。
また、洗剤としてのソープナッツはマイルドで、洗い上がりがふわふわになり、かつ抗菌作用があるのでペットのシャンプーとして愛用するひとも多いそうです。
ソープナッツには、リンゴ酒にも似た、すっぱいような独特の香りがありますが、ソープナッツで洗ったものにはソープナッツの匂いは残りません。
また、ソープナッツは自然の植物なので、サポニンが十分に働いて汚れを落としていても、化学洗剤のように泡はたちません。
12-15粒のソープナッツを水6カップに入れて火にかけ、30分間沸騰させます。
そのまま沸騰させると約4カップのソープナッツ液ができますが、必要に応じて水を足して、できあがりが6カップ程度になるようにしても、充分液の効果は維持されます。
液が冷めたらソープナッツを取り出して密封性のあるプラスチック製あるいはガラス製の容器に移します。
小分けにして保存しておいた方が不純物が入るのを防いだり品質を一定に保つのに役立ちます。
水を3カップにして作ると、より濃度の高い液ができます。いろいろな水の量で作ってみて、目的と好みにあった濃さを見つけてください。
長期保存には、製氷トレイで冷凍してください。水6カップで作った液の場合だと、2-3粒で通常家庭用サイズの洗濯機一回分になります。
本ページの作成にあたっては下記の文献やサイトを参考にさせていただきました。
wildflower.org/plants (Nature plant database)
Western Soapberry by Edward F. Gilman & Dennis G. Watson
(Fact Sheet ST-581, a series of the Environmental Horticulture Dept., Florida Cooperative Extension Service, Institute of Food and Agricultural Sciences, University of Florida. Oct., 1994)
herbs2000.com
gogreen.cellande.co.uk
studioomshop.com
laundrytree.com
en.wikipedia.org
ja.wikipedia.org
e-yakusou.com
kenko.it-lab.com
buysoapnuts.com/howtouse.html
odn.ne.jp/~had26900/constituents/mechan_saponins.htm
ソープナッツってなあに?

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サポニンについて
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参考文献、参考サイト等